『地震が発生したら・・・』
もし、たった今地震が発生したら、皆さんはどうしますか?
机の下にもぐる。情報収集をする。家族の安否を確認する・・・etc
きっと身の安全を確保し、状況を確認してから、その後どうするか考えるので はないでしょうか。
大きな災害ではライフライン(水道・電気・ガスなど)が止まり、日常生活に支障をきたすことがあります。このこと自体は「知っている」と答える方がほとんどではないでしょうか。
しかし、「ライフラインが止まる」ということはどういうことか。リアルに想像できている人はどのくらいいるでしょうか。
「電気が止まる」ということは30℃を超えるような真夏日であっても「エアコンなし」で過ごすということです。
「ガスが止まる」ということは食材があっても「焼く・煮る」ができないということです。
「水道が止まる」ということは「水洗トイレ」が使えないということです。
『水洗トイレが使えないとどうなるのか』
今回は、その中でも「トイレ」にスポットライトを当ててみたいと思います。
水洗トイレが使えなければ、当然排せつが制限されます。
また、過去、大きな災害が発生した際は、流れないトイレで用を足したことで便器が溢れかえり、トイレが使えなくなったり、衛生的に問題が発生したりしました。
「避難所に行けば仮設トイレが設置されるんでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、災害時は想定通りにはいきません。実際、発災後数週間仮設トイレが設置されない避難所もあったそうです。
使えるトイレが無いとなれば、「トイレに行かなくて済むように水分補給を控え、じっとしている」という発想に至る人もいるかもしれません。しかし、これは非常に危険です。そういったことが原因で「エコノミークラス症候群」になり、亡くなった方も多くいます。こういった「災害関連死」をひとつでも減らすためにも、災害時のトイレについて考えることは大切なのです。
『トイレはとても重要なもの』
このように、トイレは人間が健康に生きていくためにとても重要なものでありながら、その存在が当たり前過ぎるため、大切さを忘れがちです。
毎年11月19日は「世界トイレの日」です。
これを機に、「災害時のトイレ」について考えてみてはいかがでしょうか。
(伊藤)
#防災・減災 #世界トイレの日 #災害時のトイレ