2022/02/10

うずしお交遊塾

 1月19日(水)~22日(土)の3泊4日でうずしお交遊塾を開催し、小学4年生~中学1年生の男女計19人が参加しました。

うずしお交遊塾は、他の事業と異なり学校から施設に帰り、施設から学校に登校するという、通学合宿型事業です。     

 初日は開塾式の後、ボランティアによる自己紹介のミニゲームを行いました。参加者のみんなが少しずつ打ち解けることが出来た後、班毎に分かれて事前に準備してきた防災バッグの中身を紹介し合いました。

人によって防災バッグの中身は異なりましたが、水、非常食、懐中電灯、簡易トイレはほぼ全員が用意していました。 

 その後は全員でどんな物が入っていたのか紹介し合いました。家族の写真を入れている小学生がいて「良いね!なんで入れてるの?」と聞くと、「一人で寂しくなったら見る為に」と言っていて、なるほどなと思いました。           

 2日目は施設から各々の学校へ登校。みんな自宅とは異なり、集団で迎えた朝でしたが寝坊する子もなく、きちんと時間通りに登校しました。        

 学校から帰ってきた後は宿題を行い、夕食後は南あわじ市危機管理課の方々に来ていただき、地震による被害や南海トラフ地震が起きた際の被害等の話を真剣に聞きました。印象的な内容として、東日本大震災では死者の9割が“津波”だということがありました。災害が起きる前に、災害時の連絡方法や家族での待ち合わせ場所等決まっていないことが幾つもあったので、しっかりと対策していきたいと思います。

 その後、避難所設営を行いました。これを楽しみにしていた参加者は沢山おり、段ボール、ハサミ、養生テープ等でベッドやパーテーションなど自分の寝床を自ら作りました。感染症対策のために、全員が同室で寝るのではなく3部屋に分かれ、就寝時にはドアを開けたままにしました。また冬ということもあり寒いので、就寝前に毛布と寝袋を1人一枚ずつ渡し使用してもらいました。

 3日目は淡路景観園芸学校の光成麻実先生に来て頂き、当施設近辺の3Dハザードマップを段ボールで作成しました。 

段ボールに地図を貼り、等高線10m間隔に色を付け、高さごとに切っていきます。そして最後は切った段ボールを重ねていけば完成です。

白い個所はため池、立体的な建物は避難所、茶色の線は道路です。この3Dハザードマップを見ると、どの位置が標高が高く津波が来た際にどこに逃げればよいのかが分かります。

全員で「どこが危ないかな?」「ここにいるときだったらどこに行けばよいかな?」という話し合いもしました。

 夜は、昨日と同様避難所を想定し、昨夜の反省を生かしたり、「背中が痛かった」という意見も踏まえつつ、エアーマットを1人1枚配りました。初日から用意していましたが、まずはエアーマット無しを体験してほしかったので、あえて2日目に配りました。 

段ボールベットの上にエアーマットを置いている参加者が多かったです。寝心地も地面とは比べ物にならないくらい快適でしたが、とある子は朝起きると段ボールベットが壊れていました。。。しかしこの笑顔!避難所生活という貴重な体験を楽しんでくれたことが、表情から伝わってきます。

 そして最終日の4日目は、耐熱性のあるアイラップ(ビニール袋)を使ってサバイバル食を作りました。食材は決められた物だけ、使える水の量も制限し、何を作るかは班で話し合って決めました。

火起こし、食材決め、調理、片付け等全て参加者に行ってもらいました。 

どの班も炊き込みご飯やスープなどを美味しく作ることが出来ていました。

 最後にもうこれまでの経験を通じて、再度防災バッグの中身で本当に必要な物・不要なものを考え、1人ずつ発表しました。発表後には、「家に帰ってもう一度中身を見直したい」という声もありました。

その後全員で集合写真を撮り、うずしお交遊塾が終了しました!       4日間みんなと一緒に私自身も防災について学ぶことが出来、        大変有意義な時間でした!